「稲葉事件」とは?映画「日本で一番悪い奴ら」の元ネタ実話


2016年6月25日(土)に公開される綾野剛主演の映画「日本で一番悪い奴ら」は、なんと「稲葉事件」という実際の事件を元ネタにした映画なのです。

今回はその稲葉事件のあらましについてまとめていきます。

映画「日本で一番悪い奴ら」の元ネタとなった実話「稲葉事件」とは?

映画「日本で一番悪い奴ら」の元ネタとなった実話「稲葉事件」とは?

今度公開される映画・日本で一番悪い奴らについてご存知ない方は、コチラの記事をご覧ください↓
>>「日本で一番悪い奴ら」感想・レビューまとめ!元ネタは実話

さて、↑の記事を読んでいただければわかる通り、映画「日本で一番悪い奴ら」は北海道の刑事が裏社会の人間と関わっていくうちに次第に自分自身も悪に染まっていくというストーリーです。

そんなエゲつないストーリーが実話ベースと言うんですから驚きですよね。それでは、この映画のベースとなった実話「稲葉事件」についてまとめていきます。

日本警察史上最大のスキャンダル「稲葉事件」のあらまし

日本警察史上最大のスキャンダル「稲葉事件」のあらまし

北海道警察警部「稲葉圭昭」の逮捕

ことの発端は2002年7月に札幌市内で飲食店を経営している男A(40)が、自ら覚醒剤を所持していると警察に通報したことです。

その後Aは取り調べに対し、「北海道警察の稲葉圭昭(いなば よしあき)警部が覚せい剤を大量に使用・所持している」という内容の供述をします。

これを受けて稲葉の尿検査を行うと覚醒剤使用の陽性反応が検出され、さらに稲葉の自宅マンションからは大量の覚せい剤と不法所持の拳銃が発見されました。

稲葉は警察を懲戒免職処分、さらに薬物使用・所持、銃刀法違反で起訴されます。

「稲葉事件」の背景

稲葉がこのような状態に陥ったのは「警察として点数を上げるための裏取引」がきっかけです。

1993年頃から全国的に銃器を摘発する世論が高まりを見せており、北海道警察は1993年4月に銃器対策室を設置。稲葉もここに配属されます。

当時は警察官と言えど検挙数を挙げなければならない時代。うだつの上がらない警察官だった稲葉は、裏社会の人間と取引をして得た拳銃を「摘発・押収した拳銃」と装って大量に入手します。

これによって稲葉は所属部署のエース的存在となります。

・・・その一方で、裏取引には協力者へのお小遣いや警察幹部との交際費など、多額のお金が必要になります。そのお金を工面するため、稲葉は自らも犯罪に加担するようになっていきます・・・。

稲葉の裁判と供述内容

稲葉事件の裁判で、稲葉はこれまで行ってきた数々の犯罪・裏取引について供述しました。主な内容を以下にまとめます。

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  • 覚醒剤の密輸で4千数百万円の利益を得る
  • 拳銃約10丁をロシア人船員から入手し密売
  • 捜査協力者(スパイ)から入手した拳銃を「摘発した拳銃」として偽装
  • 大麻計8kgを密売
  • 捜査協力者の覚醒剤取引を見逃す、さらに自身も加担
  • 稲葉の上司も覚醒剤取引を見逃していることを認知していた

かなり色々やってますね。もはや裏社会の人間よりもに染まってます。ちなみに裏取引で得た金は愛人との交際費にも充てられていたようです。

しかし、稲葉氏が証言した「北海道警察の組織的な裏金問題」については偽証とされ、稲場事件にかかわったとされる道警察幹部たちはほぼほぼ処分を受けませんでした。

そして4月21日、札幌地裁は稲葉に懲役9年、罰金160万円の判決を言い渡しました。

稲葉事件発生の根本的な原因

ところで、稲葉事件の直後である2003年末、「北海道警裏金事件」という事件が明るみに出ます。この事件は捜査協力者、つまり稲葉に内通していたスパイに当たる立場の人間に払われるべき捜査費を警察幹部が私的流用していたという事件です。

稲葉事件の際の稲葉氏の「警察幹部の組織ぐるみの裏金問題」についての証言は認められませんでしたが、ホントのことだったんですね。

稲葉事件の原因は、こういった警察組織の黒い部分が根本的な原因だったというわけです。組織からの捜査費が稲葉のもとに入っていれば、このような事件は起こらなったのかもしれません。

ちなみに、最初に稲葉を告発したA氏は、稲葉氏に600万円を無心(要求)して断られたことに腹を立てて稲葉氏を告発したんだそうです。なんかもう無茶苦茶ですね。

また、北海道警裏金事件で処分を受けた人間は3235人、裏金総額は2億5600万円だったそうです。

稲葉事件のその後・・・

稲葉事件のその後

出所後の稲葉圭昭さん

さて、稲場事件のあらましについてまとめてきました。

稲場事件の主役である稲葉圭昭氏は判決後9年間服役し、2011年9月に刑期を終え出所、10月には「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」を講談社から出版]しています。

著書やの中では、稲葉事件に関連した大規模な泳がせ捜査などについても語られているそうです。警察の闇を知ることができる一冊と言えそうですね。

まとめ

さて、映画・日本で一番悪い奴らの元ネタとなった実話の事件「稲葉事件」についてまとめてきました。

稲葉事件は日本の警察組織の黒い部分が大きく影を落とした事件と言えます。稲葉氏個人の凶悪事件というよりは、警察組織の体質が根本的に絡んだ事件ですね。

こういう事件を知ると、実績のある警官が「こいつももしかしたらヤバイことしてるんじゃ・・・」みたいな目で見られちゃいそうですよね。

どこまでが正義なのかという線引きは難しいですが、ある一線は越えないようにしないとですよね。

 

さて、今回のご紹介した「稲葉事件」を元にした映画「日本で一番悪い奴ら」のあらすじ、監督・キャスト、感想・レビューをまとめた記事はコチラです↓あわせて是非どうぞ!
>>「日本で一番悪い奴ら」感想・レビューまとめ!元ネタは実話

げんたろでした!

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